2021年
#37
2021年12月30日
ゲスト:田中 利幸 さん
(歴史評論家)
福井県生まれ。西オーストラリア大学にて博士号取得。オーストラリアの大学で20年近く教えた後、2000〜02年の2年間は敬和学園大学(新潟県)で日本近現代史を教える。2002年4月から2015年3月末まで広島市立大学広島平和研究所で研究員を務める。2008年にはロンドン大学バークベック・カレッジの招待教授として大学院で集中講義担当。同年11〜12月はメルボルン大学法学部アジア太平洋軍事法研究センターで、ニニアン・スティーブン卿名誉招待学者として講演やセミナーを開催。2015年4月からはオーストラリアのメルボルンを拠点に、歴史評論家として執筆、講演、平和運動にたずさわる。
#36
2021年12月15日
ゲスト:藤登 弘郎 さん
(アマチュア画家)
1936年、呉市生まれ。広島銀行に勤める。定年退職後に水彩画を始め、20年間にわたり日本全国をスケッチして巡る。これまでに「日本近代建築スケッチ紀行」(2005年11月)、「被爆建物は今」(2010年7月)、「生き続ける被爆樹木」(2014年5月)、「ヒロシマ原爆死没者慰霊碑」(2016年4月)、「ヒロシマ被爆地蔵」(2019年2月)の5つの画集(広島を舞台にした画集は4つ)を出版。2021年には、4月に旧日本銀行広島支店で被服支廠の水彩画の展覧会を開催し、10月には画集「旧広島陸軍被服支廠」を自費出版した。
文学コーナー:
『しづかに歩いてつかぁさい』/ 水野潤一
#35
2021年11月30日
ゲスト:黒瀬 真一郎 さん
(元広島女学院理事長)
1941年、三次市生まれ。1964年に英語教諭となり、1969年から広島女学院に勤務。校長や学校法人理事長などを歴任し、2010年9月から2020年3月まで広島YMCA理事長を務める。現在、公益財団法人奥田元宋・小由女美術館理事長、NPO法人PCV主宰オンラインスクール「PCA」理事長。
文学コーナー:
『脱原発とデモーそして、民主主義』
/ 瀬戸内寂聴ほか
#34
2021年11月15日
ゲスト:永田 浩三 さん
(武蔵大学社会学部教授)
1954年大阪生まれ。東北大学卒業。1977年NHK入局。ディレクターとして『ぐるっと海道3万キロ』、NHKスペシャルの『社会主義の20世紀』などを担当。プロデューサーとして、『クローズアップ現代』などを制作。2002年、国谷裕子キャスターらと『クローズアップ現代』で菊池寛賞を共同受賞。2009年から武蔵大学社会学部教授。
文学コーナー:『ヒロシマを伝える』/ 永田浩三
#33
2021年10月30日
ゲスト:只野 哲也 さん
(石巻市立大川小学校東日本大震災被災者)
石巻市立大川小学校5年生のときに東日本大震災を経験。避難中、自身も津波に襲われるも一命を取り留めたが、家族や同級生を亡くす。
以降、自身の経験をもとに、母校の保存を訴える活動にも参加。
現在、震災の記憶を後世に残すため、語り部として活動している。
文学コーナー:『呼びかけ』/ 峠三吉
#32
2021年10月15日
ゲスト:岩垂 弘 さん
(ジャーナリスト)
1935年生まれ、長野県出身。
長野県諏訪清陵高等学校を経て、1958年早稲田大学政治経済学部卒業、同年朝日新聞社に入社。盛岡、浦和、静岡各支局員、東京本社の社会部員、北埼玉支局長、浦和支局次長、首都部次長、社会部次長、編集委員などを歴任し、1995年退職。
現在、平和・協同ジャーナリスト基金代表運営委員、ブログ「リベラル21」副代表。
文学コーナー:『あなたがいたところ』
/ 中澤晶子
#31
2021年9月30日
ゲスト:岩田 壮 さん
(東京都立大学大学院生)
1998年生まれ、広島市出身。中学2年次から中国新聞のジュニアライターとして活動し、平和団体や被爆者への取材をしてきた。現在は、東京都立大学大学院都市環境科学研究科博士前期課程に通いながら、ピースボートに乗船して広島や⻑崎の原爆について語ることを目標に、さまざまな活動に参加している。
文学コーナー:『メモ~覚え書~感想』/ 峠三吉
#30
2021年9月15日
ゲスト:松岡 俊二 さん
(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)
1982年、京都大学大学院経済学研究科経済政策学専攻修士課程修了。1988年、京都大学大学院経済学研究科博士課程学修認定退学。広島大学にて博士号を取得。広島大学総合科学部講師、同大学助教授、同大学大学院国際協力研究科教授を経て、現在早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、早稲田大学レジリエンス研究所(WRRI)所長、早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター長。
文学コーナー:『ヒロシマの嘘』より
「広島西部第10部隊、僕の二等兵物語」
/ 福島菊次郎
#29
2021年8月30日
ゲスト:相原 歩海 さん
(広島県立広島皆実高校放送部元部長)
広島県立広島皆実高校3年。放送部元部長。
昨年、放送部制作の被服支廠をテーマにしたドキュメンタリー映像が県高校放送文化コンクールのオーディオピクチャー部門で最優秀賞に輝き、全国高校総合文化祭(総文祭)の放送部門に出品した。
文学コーナー:『赤レンガから君へ』
/ 広島県立広島皆実高校放送部
#28
2021年8月15日
ゲスト:堀川 惠子 さん
(ノンフィクション作家)
1969年広島県生まれ。
1992年広島大学総合科学部卒。テレビ局を経てフリーに転身し、以降はノンフィクション作家としての活動も行う。著書に『死刑の基準―「永山裁判」が遺したもの』(日本評論社 / 講談社ノンフィクション賞)、『裁かれた命―死刑囚から届いた手紙』(講談社 / 新潮ドキュメント賞)、『永山則夫―封印された鑑定記録』(岩波書店 / いける本大賞)、『教誨師』(講談社 / 城山三郎賞)、『原爆供養塔―忘れられた遺骨の70年』(文藝春秋 / 大宅壮一ノンフィクション賞 / 早稲田ジャーナリズム大賞)、『戦禍に生きた演劇人たち―演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』(講談社 / AICT演劇評論賞)、夫・林新との共著に『狼の義―新 犬養木堂伝』(KADOKAWA)がある。
文学コーナー:
『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』
/ 堀川惠子
#27
2021年7月30日
ゲスト:弓狩 匡純 さん
(ジャーナリスト)
1959年兵庫県宝塚市生まれ。
神奈川県立藤沢西高校卒業後、渡米。テンプル大学にてアメリカ文化を学ぶ。
教養学部アメリカ研究学科を卒業後帰国。
80年代半ば、未だ鎖国状態にあったベトナム、カンボジアにおける報道取材を皮切りに世界50ヶ国以上の国々を訪れ、国際情勢や経済、文化からスポーツに至る幅広い分野で取材・執筆活動を続ける。それ以来、外国誌を含む新聞、雑誌への寄稿の他、テレビ、ラジオ出演、講演など、活躍は多岐に渡る。
著書に、『平和の栖 広島から続く道の先に』(集英社クリエイティブ)、『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』(くもん出版)、『国のうた』(KADOKAWA)、『社歌』(文藝春秋)など多数。
文学コーナー:
『平和の栖 広島から続く道の先に』 / 弓狩匡純
#26
2021年7月15日
ゲスト:高瀬 毅 さん
(ジャーナリスト)
1955年長崎市生まれ。
明治大学政治経済学部卒業後、ニッポン放送入社。記者、ディレクター。82年、ラジオドキュメンタリー『通り魔の恐怖』で日本民間放送連盟賞最優秀賞、放送文化基金賞奨励賞。
89年よりフリー。ラジオ、テレビでコメンテーターやナビゲーターなども務め、YouTubeチャンネル『デモクラシータイムス』のキャスターとしても活躍中。
著書に『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』(平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞)など多数。
文学コーナー:
『ナガサキ 消えたもう一つの原爆ドーム』
/ 高瀬毅
『冬の言葉』 / 高村光太郎
#25
2021年6月30日
ゲスト:クレアモント 康子 さん
(シドニー大学名誉准教授)
1944年生まれ。東京都港区出身、オーストラリア・シドニー在住。
玉川大学卒業後、シドニー大学でオーストラリア文学修士号、日本文学博士号取得。2016年までシドニー大学日本研究科准教授、現在同名誉准教授。著書に「大江健三郎の小説」(英語)、「市民の力と戦後和解」(日・英語)、訳書に「ISHIBUMI」などがある。
文学コーナー:『ある婦人へ』 / 峠三吉
#24
2021年6月15日
ゲスト:宮崎 園子 さん
(元朝日新聞記者)
1977年広島県生まれ。
小中学校の大半を香港、高校の大半をアメリカで過ごす。慶應義塾大法学部卒業後、2年間の金融機関勤務を経て、2002年朝日新聞入社。神戸総局、広島総局、大阪本社社会部、大阪本社生活文化部を経て、2017年に2度目の広島総局勤務。
3月末まで朝日新聞広島総局で原爆関連の取材をしていた。
文学コーナー:
『南へー業火に追われて』 / 関千恵子
#23
2021年5月30日
ゲスト:内藤 達郎 さん
(旧広島陸軍被服支廠の保全を願う懇談会
事務局長)
1941年広島市南区生まれ。
3歳のとき、爆心地より約4.8km離れた場所で被爆。
現在、ヒロシマ平和学習講師、旧広島陸軍被服支廠の保全を願う懇談会事務局長。
文学コーナー:
『タブー視される「軍事史跡」』 / 山室建徳
#22
2021年5月15日
ゲスト:宇城 昇 さん
(毎日新聞広島支局長)
1971年広島市生まれ。
栃木や滋賀、大阪、広島で毎日新聞記者として勤務。2020年4月から広島支局長。
長期連載「ヒバクシャ」など原爆報道に関わることで、平和を訴えている。
文学コーナー:『さんげ』 / 正田篠枝
#21
2021年4月30日
ゲスト:ガタロ さん
(清掃員画家)
1949年広島県生まれ。高校卒業後、大阪の印刷会社で働くが、体を壊し、広島に戻る。日雇い労働や食肉加工の仕事を経て、基町アパートに清掃の職を得る。以後、四國五郎を師として敬い、絵を描き続ける。
文学コーナー:『広島百橋』 / 四國五郎
#20
2021年4月15日
ゲスト①:福岡 奈織 さん
(被服支廠キャンペーンメンバー)
1992年、広島市出身。
学生時代に被爆者の話を聞き、一緒に証言会を企画する等を通して、当事者との直接の対話が「出来事」をやわらかく身近にするのだと実感。政治家も対話できる人だったと当然のことを知る。最近のこだわりは、土と野菜。
ゲスト②:松本 渚 さん
(被服支廠キャンペーンメンバー)
1993年、島根県出身。大阪在住。
大阪大学大学院の博士課程で、被爆者たちの体験について研究。
ゲスト③:田中 美穂 さん
(被服支廠キャンペーンメンバー)
1994年、福岡県北九州市出身。
就職を機に広島に移住。カクワカ広島共同代表でもあり、ICANキャンペーンニュースの翻訳も行っている。
好きなものは、本とお酒。
文学コーナー:『屍の街』 / 大田洋子
#19
2021年3月30日
ゲスト:今田 陽次 さん
(バリトン歌手)
1978年、江田島市出身。被爆三世。
エリザベト音楽大学宗教声楽コース卒業。
卒業後、10回のソロリサイタルを開催。声楽を故鈴木仁、平田昌久、波多野睦美の各氏に師事。
9つの合唱団で活動する傍ら、四國五郎さんの詩に曲をつけて各地で歌っている。
文学コーナー:
『死の灰を背負って―私の人生を変えた第五福竜丸』 / 大石又七
#18
2021年3月15日
ゲスト①:吉森 秀夫 さん
ゲスト②:福重 隆夫 さん
(広島県立工業高校卒業生)
ともに昭和29年に広島県立工業高校入学(中森さんは機械科、福重さんは電気科)。赤レンガの倉庫で授業を受けていた。
吉森さんは、卒業後、隣接している広島工業高等学校の教師として勤め、退職後も同窓会事務局長として長く被服支廠と関わっている。
文学コーナー:佐藤泰子さんの手記
#17
2021年2月28日
ゲスト:高垣 慶太 さん
(元崇徳高校新聞部平和問題担当班長)
2002年、広島市出身。
広島・長崎で原爆救護に携わった二人の曽祖父について知り、核兵器の問題が自分事に。高校では新聞部に所属し、平和問題を担当。被爆建物「被服支廠」の保存問題や核問題などを積極的に取材し、同世代の知る・考えるきっかけ作りに熱情を燃やす。
2021年から東京進学。神社仏閣巡りとドラムが趣味。
文学コーナー:
『お母ちゃん、顔が見えない』 / 渡辺重子
#16
2021年2月15日
ゲスト:平岡 敬 さん
(元広島市長)
1927年、大阪市生まれ、ソウル、広島育ち。
旧制広島高等学校を経て早稲田大学第一文学部卒業後、中国新聞社へ入社。その後、中国放送代表取締役社長などを歴任した後、1991年から1999年までの2期8年にわたり広島市長として在職した。
2004年に谷本清平和賞を受賞。
文学コーナー:
『ヒロシマというとき』 / 栗原貞子
#15
2021年1月30日
ゲスト:河西 英通 さん
(広島大学森戸国際高等教育学院特任教授)
1953年、北海道生まれ。
北海道立札幌西高等学校卒業、弘前大学人文学部文学科卒業、立命館大学大学院文学研究科修士課程修了、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
博士(文学)。
上越教育大学学校教育学部助手、同専任講師、同助教授、広島大学大学院文学研究科教授、カリフォルニア大学サンタバーバラ歴史学部客員教授を歴任。
現在、広島大学森戸国際高等教育学院特任教授。
文学コーナー:
『赤レンガの中―被服支廠の事務所で』
/ 錦妃冨美
#14
2021年1月15日
ゲスト:アーサー・ビナード さん
(詩人)
詩人、俳人、随筆家、翻訳家。
1967年7月2日米国ミシガン州生まれ、コルゲート大学英米文学部卒業。
1990年に来日し、日本語での詩作を始める。
2012年に写真絵本「さがしています」(童心社)を出版。
文学コーナー:『河のある風景』 / 峠三吉