これまでの配信

2022年



#61

2022年12月30日

対談 

高橋 悠太 さん

KNOW NUKES TOKYO共同代表

2000年広島県福山市生まれ。2013年、盈進中高ヒューマンライツ部に入部したことをきっかけに、「当事者の視点」から、人権・平和活動に取り組む。

在籍中は、「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」などに参加。

2017年、NPT再検討会議第1回準備委員会に際して、ウィーン国連事務局に派遣され、NGO関係者などを前にヒロシマのメッセージを伝えるプレゼンを行う。

2019年、慶應義塾大学法学部進学後は、ICANキャンペナーとして、核兵器禁止条約を推進。さらに、「政治・核兵器廃絶・わたしたち(市民)」の3者を結ぶアクション「カクワカ広島」共同代表、および「議員ウォッチ」リサーチャーなどを務める。

髙垣 慶太 さん

(「カクワカ広島」メンバー

2002年、広島市出身。

広島・長崎で原爆救護に携わった二人の曽祖父について知り、核兵器の問題が自分事に。高校では新聞部に所属し、平和問題を担当。被爆建物「被服支廠」の保存問題や核問題などを積極的に取材し、同世代の知る・考えるきっかけ作りに熱情を燃やす。

2021年から早稲田大学に進学。「赤十字国際委員会」駐日代表部のボランティアも行っている。

神社仏閣巡りとドラムが趣味。



#60

2022年12月15日

ゲスト:新井 卓 さん

(写真家・映像作家

1978年神奈川県川崎市生まれ。現在、川崎市、ベルリン、岩手県遠野市を拠点に活動する。

写真の原点を探るうち最初期の写真術・ダゲレオタイプ(銀板写真)を知り、試行錯誤ののち同技法を習得。対象に出会ったときの感覚を、時間と空間を超えて、見るものに生々しく伝えることのできる<小さなモニュメント>として、自身のメディアとしてきた。核の歴史に興味を持ち始めた2010年ごろから、第五福竜丸の船体や元船員に出会い、その後、福島、長崎、広島、と撮るべき対象に自然に巡りあってきた。

代表的なシリーズに、福島第一原発事故後の相双地域をドキュメントした「Here and There ‒ 明日の島」、アトミック・エイジの記憶と記念物を巡る「百の太陽に灼かれて/EXPOSED IN A HUNDREDSUNS」、若者のインタビューとポートレイト・シリーズ「明日の歴史」のほか、なるべく毎日撮影をつづける「毎日のダゲレオタイプ・プロジェクト/Daily Daguerreotype Project」などがある。

近年は映画制作、執筆、講演のほか多岐にわたる活動を展開。

文学コーナー:映像作品「千人針のためのアンチ・モニュメント」撮影時のコメント / 新井卓



#59

2022年11月30日

ゲスト:渡部 朋子 さん

(「特定非営利活動法人ANT-Hiroshima」

理事長)

1953年広島市生まれ。 法律事務所の事務局長を務める傍ら、まちづくりや国際協力活動・平和教育・平和文化交流などの市民活動にたずさわっている。 1989年にANT-Hiroshimaを設立して以来、広島から平和を伝えつづけるとともに、アフガニスタンの難民支援やパキスタンの地震復興支援などにも力を注いでいる。 また、広島市民や子どもたち、広島を訪れる海外の研修生などを対象として国際理解や平和教育を実践し、独自の平和構築活動をおこなってきた。 元広島市教育委員会委員(平成24年10月3日任期満了)、公益財団法人 広島平和文化センター理事ほか。

文学コーナー:ひろしまのスケッチ / 四國五郎



#58

2022年11月15日

ゲスト:ペ・ハクテイ さん

(チャンゴ奏者)

1950年生まれ。

広島朝鮮中高級学校卒業。

韓国料理・食文化の講師、日韓言語学の講師、通訳、翻訳家として活動する傍ら、チャンゴ奏者としても活動。

韓国家庭料理「オンドルバン」を経営。

文学コーナー:チャンゴ演奏 / ペ・ハクテイ



#57

2022年10月30日

ゲスト:南川 智子 さん

(「ぐるぐる海友舎プロジェクト」代表)

1988年広島市生まれ。

神戸芸術工科大学デザイン学部環境・建築デザイン学科(現・芸術工学部環境デザイン学科)を卒業。

2012年10月、江田島に残る歴史刻む洋館「海友舎(旧江田島海軍下士卒集会所)」を後世に残したいと思い、仲間とともに市民活動団体「ぐるぐる海友舎プロジェクト」を立ち上げ活動中。

文学コーナー:ひろしまのスケッチ / 四國五郎



#56

2022年10月15日

ゲスト:末永 航 さん

(美術評論家

1955年、兵庫県神戸市生まれ、神戸市在住。

専攻は美術史・建築史であるが、文学部の美術史に所属、工学部の建築学科にもモグリで出入りしていた。学際学会(専攻をまたぐ集まり)が始まった時期にあたり、地中海学会、都市史学会、ほかたくさんの学会の運営にも参加。

広島では、広島女学院大学生活科学部で教鞭をとりながら、戦災の記憶が生んだ造形活動について、長崎・沖縄の比較しながらの調査を行った。

文学コーナー:墓標 / 峠三吉



#55

2022年9月30日

ゲスト:髙山 いづみ さん

(ヒロシマを伝える朗読の会

1960年、山形県米沢市生まれ。

幼い頃から、原爆をテーマにした歌に触れ、広島に興味を持った。

広島に移り住んでからは会社員として働いていたが、2017年、土屋清の創作劇『河』で「われらの詩の会」会員の岩井美代子を演じる。

文学コーナー:

2040年核兵器禁止条約・最後の締約国?日本

/ 永田浩三ゼミ生武蔵大学社会学部メディア社会学科)



#54

2022年9月15日

ゲスト:中山 涼子 さん

(時事通信社記者

2015年3月に津田塾大学国際関係学科を卒業後、同年4月に時事通信社に入社、広島支社編集部に配属。

市政・原爆・平和担当としてオバマ前米大統領訪問やICANノーベル平和賞受賞などを取材する傍ら、劇作家・土屋清の創作劇『河』で、「われらの詩の会」のメンバーを演じ、多くの感動を呼ぶ。

文学コーナー:ヒロシマの空 / 林幸子



#53

2022年8月30日

対談 

中澤 晶子 さん

(子どもの本作家

1953年生まれ、名古屋市出身。広島在住。

1991年、『ジグソーステーション』(旺文社)で野間児童文芸新人賞受賞。

広告ディレクター・コピーライターとしても長く活躍。

栗栖 歩乃花 さん

(NPO法人Peace Culture Village

Peace Buddyメンバー)

2002年1月生まれ。

広島修道大学国際コミュニティ学部国際政治学科3年次在学中。大学に通いながら、NPO法人Peace Culture VillageのPeace Buddyとして活動しており、さまざまなフィールドワークも作成している。

愛称は「くりほの」。

文学コーナー:ひろしまのスケッチ / 四國五郎



#52

2022年8月15日

ゲスト:曽我 潤心 さん

(俳優・劇作家

日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒業。

大学卒業後、演劇の勉強のため、2011年に渡米。原爆の投下を正当化する向きが特に高齢層に多いことを実感すると同時に、それは多くの犠牲を出したことに対する「罪悪感の表れ」とも感じ、原爆に関連する劇の脚本を書くことを決意。

2018年より、「星は見ている」(原爆で亡くなった広島県立広島第一中学校(現広島国泰寺高)の生徒たちの父母の手記)の朗読を、ニューヨークや広島など各地で行う。

文学コーナー:ひろしまのスケッチ / 四國五郎



#51

2022年7月30日

対談

瀬戸 麻由 さん

(「カクワカ広島」メンバー

 1991年生まれ、呉出身。

大学時代にピースボートに乗船し地球を3周。アイルランド留学中に作詞作曲を始め、沖縄や地元呉市など、地域に入り込んでは歌を作ってきた。

現在は広島を拠点に、音楽活動のかたわら「Social Book Cafeハチドリ舎」で広島と人と世界をつなぐ場作りに挑戦中。

髙垣 慶太 さん

(「赤十字国際委員会」

駐日代表部ボランティア

 2002年、広島市出身。

広島・長崎で原爆救護に携わった二人の曽祖父について知り、核兵器の問題が自分事に。高校では新聞部に所属し、平和問題を担当。被爆建物「被服支廠」の保存問題や核問題などを積極的に取材し、同世代の知る・考えるきっかけ作りに熱情を燃やす。

2021年から早稲田大学に進学。「赤十字国際委員会」駐日代表部のボランティアも行っている。

神社仏閣巡りとドラムが趣味。

文学コーナー:ひろしまのスケッチ / 四國五郎



#50

2022年7月15日

ゲスト:中澤 晶子 さん

(子どもの本作家

1953年生まれ、名古屋市出身。広島在住。

1991年、『ジグソーステーション』(旺文社)で野間児童文芸新人賞受賞。

広告ディレクター・コピーライターとしても長く活躍。

文学コーナー:ひろしまのスケッチ / 四國五郎



#49

2022年6月30日

ゲスト:ガタロ さん

(清掃員画家

1949年広島県生まれ。高校卒業後、大阪の印刷会社で働くが、体を壊し、広島に戻る。日雇い労働や食肉加工の仕事を経て、基町アパートに清掃の職を得る。以後、四國五郎を師として敬い、絵を描き続ける。

文学コーナー:哀しみもまた

/ 池田正彦(作詞)・森近正隆(作曲)



#48

2022年6月15日

ゲスト:前岡 智之 さん

(メルマガ「まちづくりひろしま」発行人

1947年生まれ。

広島県立皆実高校、広島大学、同大学院を卒業。

大学時代から広島のまちづくりや都市計画に取り組み、現在もメールマガジン「まちづくりひろしま」を発行するなど、精力的に活動を行う。

現在、中国セントラルコンサルタント株式会社代表取締役、一級建築士。

文学コーナー:

忘れていませんか『広島平和記念都市建設法』

/ 高東博視



#47

2022年5月30日

ゲスト:板倉 勝久 さん

(広島県立広島観音高校演劇部OB

生後8カ月で被爆。広島県立観音高校に入学し、演劇部に所属。社会人になった後も、60年以上に渡り広島で演劇活動を行う。 

2017年12月、峠三吉とその仲間を描いた群像劇「河」(土屋清脚本)で、労働者役を熱演。また、2020年8月15日には、広島陸軍被服支廠で行われた「原爆・反戦詩を朗読する集い」で峠三吉の「倉庫の記録」を朗読した。

文学コーナー:倉庫の記録 / 峠三吉 



#46

2022年5月15日

ゲスト:市田 真理 さん

(都立第五福竜丸展示館学芸員

札幌市生まれ。出版社勤務などを経て、米国から原爆の記録フィルムを買い取る「10フィート運動」を提唱した「子どもたちに世界に!被爆の記録を贈る会」に参加。2001年より都立第五福竜丸展示館の活動を手伝い始め、2013年より学芸員として第五福竜丸展示館の運営に携わる。中央大学と立教大学で非常勤講師を務めるほか、国立民族学博物館の共同研究員も務める。著書に「ポケットのなかの平和~わたしの語りつぎ部宣言」(平和文化)、「第五福竜丸は航海中」(第五福竜丸平和協会)など。

文学コーナー:鮪に鰯 / 山之口貘

 南の島—知られざる死に / 金時鐘



#45

2022年4月30日

ゲスト:藤井 哲伸 さん

(広島平和記念資料館本館入口メイン写真

「被爆した3日目の少女」長男)

広島市生まれ、東京在住。

毎日新聞がニュースサイト内に設けた「広島原爆アーカイブ」で、大阪本社写真部の国平幸男記者(2009年に92歳で死去)が1945年8月9日に広島市内中心部での取材中に撮影した少女の写真を見て、「母親ではないか」と名乗り出たことで鑑定を行い、少女の身元が判明。これをきっかけに、母親の足跡をもとに講演を行なっている。

高校時代は広島市立舟入高校に在籍し演劇部に所属していたこともあり、2020年に朗読劇「蛍火」製作委員会を立ち上げ、母親をモデルにした、音楽と朗読で綴る「朗読劇蛍火」を市民有志で制作中、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で延期が決定。現在進行形で制作は続いている。

文学コーナー:朗読詩『ひろしまの子

/ 四國五郎



#44

2022年4月15日

ゲスト:川嶋 均 さん

(東京藝術大学非常勤講師

東京生まれ。東京農工大学農学部で昆虫学を学んだのち、芝居を北林谷栄、野村万作に師事。劇団民藝演技部を経て、東京大学文学部入学。インスブルック大学留学。専攻はドイツ中世演劇。2015年、戦争法に反対する全国の大学の動きに呼応して「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」旗揚げに参加。2017年12月から2020年3月まで、「芸術と憲法を考える連続講座」を毎月開催。現在、東京藝術大学非常勤講師(ドイツ語)として教鞭を執る傍ら、北海道生活図画事件の掘り起こしに、事件被害者やその遺族を訪ね歩く日々を送っている。

文学コーナー:

わが落ち穂ひろい─文化運動の軌跡─

/ 谷口広志



#43

2022年3月30日

ゲスト:川嶋 均 さん

(東京藝術大学非常勤講師

東京生まれ。東京農工大学農学部で昆虫学を学んだのち、芝居を北林谷栄、野村万作に師事。劇団民藝演技部を経て、東京大学文学部入学。インスブルック大学留学。専攻はドイツ中世演劇。2015年、戦争法に反対する全国の大学の動きに呼応して「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」旗揚げに参加。2017年12月から2020年3月まで、「芸術と憲法を考える連続講座」を毎月開催。現在、東京藝術大学非常勤講師(ドイツ語)として教鞭を執る傍ら、北海道生活図画事件の掘り起こしに、事件被害者やその遺族を訪ね歩く日々を送っている。

文学コーナー:灯ろう流し / 四國五郎



#42

2022年3月15日

ゲスト:渡邉 光季 さん

(福島県立ふたば未来学園高校2年)

福島県立ふたば未来学園高校2年。

福島県双葉郡広野町は、11年前、東日本大震災の発生に伴う福島第一原子力発電所事故の被害を受けた地域であり、自身も高校の部活の1つである社会起業部で部長を務め、復興活動や震災、原発事故をどう伝えていくかを考え、行動してきた。

文学コーナー:

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき

/ マルティン・ニーメラー



#41

2022年2月28日

ゲスト:柿木 伸之 さん

(西南学院大学国際文化学部教授

1970年鹿児島市生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。上智大学大学院哲学研究科哲学専攻満期退学。博士(哲学)。上智大学文学部哲学科助手、広島市立大学国際学部教授などを経て、2021年4月より西南学院大学国際文化学部教授。研究分野は哲学、倫理学、美学、芸術学など、多岐に渡る。

著書に『広島からG8批判のための理論を──覚え書き風のスケッチとして』(ひろしま女性学研究所・2009年)、『広島の現在と〈抵抗としての文化〉──政治、芸術、大衆文化』(共著、ひろしま女性学研究所・2011年)、『パット剝ギトッテシマッタ後の世界へ──ヒロシマを想起する思考』(インパクト出版会・2015年)、『ヴァルター・ベンヤミン──闇を歩く批評』(岩波書店・2019年)がある。2021年4月、月曜社から『断絶からの歴史──ベンヤミンの歴史哲学』を出版。

文学コーナー:あたらしい憲法のはなし / 文部省



#40

2022年2月15日

ゲスト:松島 詩織 さん

(インターネットラジオ「ゆめのたね放送局」

広島放送局パーソナリティ)

1988年、香川県生まれ。広島女学院大学(文学部日本文学科)・大学院(日本言語文化研究科専攻)卒業後、介護福祉・医療関係の雑誌の編集を担当。退職後、子育てをしながら、インターネットラジオ「ゆめのたね放送局」広島スタジオパーソナリティーをしている。

学生時代、当時広島女学院大学図書館司書だった土屋時子氏と共に朗読劇「夏雲は忘れない」に参加。大学内の「栗原貞子文学資料館」設立などにも携わり多くの学びを得た。

2022年2月、コロナに負けず瀬戸内を応援したいと「写真で瀬戸内応援プロジェクト」を立ち上げた。

文学コーナー:絵本 / 峠三吉



#39

2022年1月30日

ゲスト:小屋敷 琢己 さん

(琉球大学教育学部教授)

1967年、大分県佐伯市生まれ。沖縄県那覇市在住。琉球大学法文学部文学科国文学専攻、埼玉大学文化科学研究科修士課程社会文化論専攻、一橋大学社会学研究科博士課程社会哲学専攻を卒業後、琉球大学教育学部社会科教育講座准教授を経て、2015年より琉球大学教育学部社会科教育専修教授として、ヘーゲル哲学、社会哲学・メディア論(ヴィジュアル・メディア、とくに写真)、沖縄の思想と文化、環境の思想など、多岐にわたり研究している。著書に「戦後日本の〈沖縄経験〉」(青木書店 / 2009年)、「琉大事件とは何だったのか」(琉球大学教授職員会・大学人九条の会沖縄 / 2010年)、「《物》の原理としての功利性への批判―『経済学・哲学手稿』の照準―」(社会評論社 / 2010年)など多数。

文学コーナー:サハラの砂/ 栗原貞子

 広島を嵐が通過する風景

/ 四國五郎



#38

2022年1月15日

ゲスト:池田 正彦 さん

(「広島文学資料保全の会」事務局長)

1946年生まれ。広島平和教育研究所勤務を経て、現在は「広島文学資料保全の会」事務局長として、峠三吉や四國五郎の再評価のために尽力している。

文学コーナー:おふくろよさようなら

 戦友

/ 四國五郎